• 葬儀会社のドライバーの運転に求められるていねいさと安心感

    葬儀会社のドライバーの運転に求められるていねいさと安心感

    現在、亡くなる方の8割近くが病院で最期の時を迎えています。とはいえ葬儀を行うのは、葬儀場が大多数。昔ながらに自宅で行うご遺族もいます。しかも病院では、亡くなったあと、あまり長くご遺体を置いておくことは許されていません。つまり、速やかにご遺体を移動する必要があります。移動は当然、車が中心。葬儀の仕事にもドライバーは欠かせない存在です。

    葬儀会社で働くドライバーの仕事とは?

    ドライバーの仕事は、当然車を運転すること。仕事内容としては、ほかの業種のドライバーと変わるところはありません。ただ、葬儀に携わるものとしての自覚と注意が必要です。

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    利用者は家族を亡くしたばかりのご遺族がほとんどです。悲しみに心を奪われ、ほかのことを考えたり、誰かに気遣いをしたりすることは難しい状況です。そういった方々への配慮と、誠意を尽くした対応、そしてあくまでも安全を最優先した運転技術が求められます。

    安心して乗っていられる安定した運転技術

    故人を病院からご自宅や葬儀場などの安置場所まで運ぶときに運転するのは、寝台車です。病院では納棺は行わないので、ご遺体を搬送する場合は、ストレッチャーや担架などに乗せた状態で運びます。そのため寝台車は、ステーションワゴンやワンボックスカーをストレッチャーなどが固定できるよう改造したものが利用されています。

    搬送するのは、ご遺体ですが、多くの場合、ご遺族が同乗します。このとき、まず求められるのは、お迎えの時間を守ること。余計な話をする必要はありませんが、ていねいな言葉づかいで案内します。ドアの開け閉めなど一挙手一投足に視線が集中していることも意識し、気遣いある振る舞いをすることも大切です。また、傷心状態のご遺族は、様々なことに敏感になっている場合があります。こういう状態だと車のハンドルさばきやブレーキなどのタイミングなどがイライラの原因になることも。できるだけ安心して乗っていられる安定した運転技術も求められます。

    運転技術とともに車を快適に保つ日々のメンテナンスもドライバーの仕事です。車内を気持ちよい空間に掃除するとともに、スムーズな走りを実現するよう整備しておくことも必要です。

    遺族の悲しみに寄り添う心遣い

    葬儀会社のドライバーもタクシードライバー同様、接客業といえます。しかし、タクシードライバーは、お客様が乗車している時間は飽きさせないことも心遣いとなりますが、葬儀会社のドライバーに限っては、沈黙を守ることが優先されます。しかし、話しかけられた場合は別です。そういったときは、悲しみに寄り添う気持ちをもって会話をすることを心がけます。

    例えば、病院から自宅へ移動している途中に、「この公園に子供のころ一緒に来た」といったことを話しかけられたドライバーが、「では、ここで少し停めましょう」と車を停めたことを葬儀後に感謝されたといったエピソードがあります。余計なことを話すことはなくても、その人の心情に寄り添った対応がほんのわずかでも悲しみを癒すことがあります。ドライバーであると同時に、葬儀業に携わる自覚をもって行動することが求められます。

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    遺族を支える実感もドライバーのやりがいに

    ドライバーとして求められるのは、安心感を感じられる運転技術です。時間を守ることや決められたコースを優先することも大切です。また、渋滞などがあれば、ご遺族に配慮しながらフレキシブルに行動することも必要です。

    そして葬儀業に携わるものとしての接客姿勢と技術です。沈黙を守ることも安心して過ごしてもらうための方法です。ドライバーは、利用者に寄り添った対応をすることで、ご遺族を支えている実感が持てる仕事です。